長年にわたり、ASIC開発を真に成功へと導くためにプロジェクトリーダーとして設計プロセスのすべてをトータルで推進してきました。特に、人任せにせず、自らシミュレータや合成ツールの実行、等価検証などのコマンドラインレベルにまで徹底的にこだわって触り尽くしてきた、いささかマニアックな「技術バカ」だからこそ、EDAベンダーや半導体ベンダーが提供する開発ツールの本当の実力や不条理さ、実際の設計現場が抱える深刻なお困りごとの「埋めがたいギャップ」を、誰よりも痛烈に感じているのです。

Myoken Researchでは、単なる一般論や綺麗事ではない、現場のイライラやフラストレーションを綺麗さっぱり一掃してASIC開発を極限まで「お気楽」にするための、革新的な開発環境の構築を目指し、エレガントな開発環境構築の「5つの柱」をご紹介します。

設計プラットフォームとなるグランドデザイン

    PPA(電力・性能・面積)において圧倒的に優れるカスタムASICですが、そのグランドデザインと、開発環境(ツールやプロジェクト管理)を一体化させ、自動化も踏まえたパッケージとして提供できれば、開発現場には間違いなく大きなイノベーションが起きます。しかし、これを自社一社だけで成し遂げるのは本当に難しく、結果としてどこの現場もグネグネした不器用な環境のまま、騙し騙し開発を続けているのが実態ではないでしょうか。

    本来であれば、世界大手のIPベンダーや高価なツールを提供するEDAベンダーが、そのまま実用可能な「グランドデザインパッケージ」を提供するべきなのですが、悲しいかな、現実に提供されているものは、実務の設計現場の細かな要求やPPAも踏まえて論じるなら設計プラットフォームとしてのグランドデザインということはできません。

    しかも、こうした既存提供物の問題点を誰も公に詳らかにしてこなかったため、ベンダー自身もその限界に気づこうとしてきていません。この「不完全な標準プラットフォーム」を長年誰もが解決できないまま真のグランドデザインを完成させてこなかったからこそ、世界中のすべての設計現場がプラットフォーム構築の無駄な苦労を背負い込んでいるのです。

    そもそも、自分たちの設計が「本当にPPAに優れているのか」を厳密に評価・判断すること自体が、とてつもなく大きな課題です。中身の詳細を知らない人からすると、想像以上に大きなリソースやPPAの浪費が、バス(OCB/NoC)やメモリコントローラ(MC)といったプラットフォームに起因しています。そこらの一介のエンジニアレベルでは到底太刀打ちできず、世の多くの設計現場が「どうフロアプランを引き、どう帯域を調停すればよいのか」がまるで分かっていない状態で、最後は祈るように強引な設計を終えているのが実態です。

    大手ベンダーのお仕着せを見て見ぬふりをするのではなく、私がこれまで自作CPUやDSP、100以上のマスターデバイスがひしめく最先端ASIC、昨今ホットなエッジAIや3次元積層対応などの実務で培ってきた知見を大いに使い倒し、お客様が自社に最適な「お気楽にASICが作れる真のグランドデザイン」をいっしょに作り上げませんか?

長年誰も実現できなかったこの真の設計プラットフォームとなるグランドデザインを確立し市場を席巻する未来を共に目指しましょう。

ツール運用環境の自社立ち上げと効率的なプロジェクト管理(日常運用)

設計、検証(機能シミュレーション、等価検証、エミュレーション)、実装(論理合成)まで、ツールの癖や不具合を見極めた上で、お気楽に回せる社内ルールと環境を構築することは、開発期間の大幅な短縮において極めて強力なアプローチです。

実際のプロジェクトにおいて、ツール駆動のための細々としたスクリプト記述やエラー解析、ツールのバージョンアップに伴うデバッグといった細かな工夫は、本来、現場の論理設計者がやるべき仕事ではありません。そもそも、高価な有名ベンダーの提供する標準環境やテンプレートスクリプト自体に多くの不合理があり、それをサポートすべきベンダーの技術者(AE)も、設計フロー全体を見通せるだけのスキルが足りていないのが実態です。

その上、現場のエンジニアは日常業務の激務に追われて、環境の工夫や改善に手を付ける余裕すらなく、非効率な開発の悪循環が連鎖してしまっています。

このような、末端ユーザーほどツールが出す警告の嵐を前に「最初から諦めて、よく分からないまま使っている」という、世界中の現場に蔓延する負の連鎖は、自社の力で断ち切ることが可能です。私のこれまでの実務で得た自動化知見で強力にサポートしますので、誰でもお気楽に使いこなせる「お気楽自動化・運用環境」の立ち上げをいっしょに目指しましょう。LLMなどの生成AIを賢い「Tcl/Pythonスクリプト作成の相棒」としてインテリジェントに制御し、余計なインターフェースのイライラから解放され、本来の創造的な設計業務に集中できるプロジェクト運用フローの構築を、いっしょに実現しましょう。

DPI-Cを核とした「お気楽協調検証&バーチャルプロトタイピング」環境

従来のガチガチなVerilogテストベンチで、複雑なプロセッサ制御やシステムレベルの動作シナリオを書こうとするのは、はっきり言って時間の無駄ですし、デバッグの困難さを極めるだけで終わってしまいます。

ランダム検証やアサーションを駆使したUVMなどのお作法に則った検証手法も検証テクニックとしては一見エレガントにみえるものの、必ずしも誰しもがお気楽に扱える検証手法であるとは限りません。

そこで、Myoken Researchが提唱するお気楽検証手法のおススメは、SystemVerilogの標準規格である「DPI-C」をフル活用し、検証シナリオをすべて使い慣れたC言語(ソフトウェア)側にポイッと追い出して、自社で「お気楽な協調検証環境」を作り上げることです。

コメントを除けば300行にも満たない極めてシンプルな自作DPI-Cモデルを介することで、C言語側からはプロセッサの内部構造など意識することなく、ごく普通のファームウェアとして制御シナリオを記述できるようになります。テストプログラムを少し変更したいときでも、重たいRTLの再コンパイルは一切不要。GCCによるmake環境でCコードを一瞬でビルドしてリンクするだけなので、検証ループのターンアラウンドタイムをわずか数秒へと劇的に短縮する、そんな理想の環境を自社で運用することが可能になります。

この環境の素晴らしいところは、PC上の論理シミュレータだけでなく、高価なハードウェアエミュレータから手作りの「ローコストなFPGAプロトタイピング基板」に至るまで、全く同じC言語のテストコードを1行も変えずにシームレスに移植して、メガヘルツ帯の超高速領域で動かせる点にあります。ASICが完成する前に製品品質のドライバーソフトまで先行デバッグし、ソフトウェア開発チームへと「動く仕様書」としてエレガントに引き継ぎたい、そんな理想のバーチャルプロトタイピング環境の構築を、私の知見で強力にサポートしながら、いっしょに作り上げていきましょう。

「検証の終わり」を開発初期に宣言し、ゴールへ導く「PVM」の導入

ASIC開発において、多くの設計者を胃の痛むプレッシャーで追い詰めるのが、「一体どこまで検証すればバグが出尽くしたと言えるのか」「いつになればテープアウト(試作提出)してよいのか」という、終わりの見えない検証の泥沼です。

この不条理を解消するために、開発のスタート時にあらかじめ「検証の終わり」をきっちりと定義して宣言し、ゴールを自分たちの手元に引き寄せる革新的な検証管理手法、 『「検証の終わり」を開発スタート時に決める! ~ PVM(Proclaimed Verification Methodology)のすすめ!』 の導入をお勧めしています。

RTLのテストベンチ上で、ありとあらゆる億万通りの複合動作シナリオを一生懸命に再現しようとすること自体、原理的に不可能ですし、カバレッジの猛追は時間の浪費でしかありません。PVMでは、ハードウェアとしての検証項目をミニマムかつ確実に合格できる範囲に制限し、複雑なシステム動作は前述のC言語ソフト検証に委ねることで、検証フロー全体の確実性とスピードを極限まで高めます。

開発の最初期段階から、検証の完了基準と進捗管理を組み込むことで、バグを未然に防ぎながら「一発完動」の確信を持ってテープアウトを迎えることができる、お気楽で堅牢なプロジェクト推進環境の立ち上げを、これまでの経験を活かしてお手伝いいたします。

半導体ベンダーとの対等な交渉と、要件進捗管理の匠ワザの習得

初めてのASIC開発や新しいベンダーとお付き合いする際、「ベンダー選定、何から手を付ければいいのか分からない」「開発の進め方、全工程を見通してベンダーさんと対等な交渉ができるだろうか」と不安になるのは当然のことです。

半導体ベンダーとの交渉は、複雑な技術要件や価格、NRE、そして納期が絡み合うタフな領域です。全工程をクリアに見通すロードマップがなければ、ベンダー側のペースに流され、思わぬコスト超過やスケジュール遅延を招きかねません。

だからこそ、お客様自身がベンダーと「対等な技術パートナー」として渡り合い、主導権を握るための交渉術や、プロジェクトの迷走を防ぐ「要件進捗管理の匠ワザ」を自社にインストールすることが極めて重要です。

開発フェーズごとに何をチェックし、どうベンダーをコントロールすればよいのか、その具体的な交渉ポイントや進捗管理のノウハウを、30年の長きにわたり最前線で交渉を勝ち抜いてきた私の実務経験をもとにレクチャーし、強力にサポートいたします。これにより、最初から最後まで、見通しが良くストレスフリーなASIC開発のハンドリングを自社のスキルとして定着させることができます。

ASIC開発の最前線は、しばしば不透明なベンダー交渉、非効率なツール群、終わりのない検証といった「不条理」に満ちています。しかし、正しい開発環境のグランドデザインを描き、お気楽に回る仕組みを一度構築してしまえば、開発は劇的に楽しく、クリエイティブなものへと生まれ変わるのです。

「自社の環境をもっとエレガントに変えたいけれど、どこから手を付ければいいか分からない」「DPI-CやPVM、さらにはベンダー選定や交渉の進捗管理といった新しいアプローチを、自社のフローにうまく組み込みたい」とお悩みの皆様。ぜひ、私の30年間の実務経験と、泥泥の検証・設計の現場を戦い抜いて得た知見を、貴社の「強力なアドバイザーとして使い倒して」いただき、お気楽なASIC開発の成功へと舵を切りましょう。

どのような些細なご相談でも、あるいは「こんな検証環境や交渉フローを作ってみたい」という熱いリクエストでも構いません。まずは以下のリンク先から、どうぞお気軽にお問い合わせをお寄せください。一緒に、日本のモノづくりの底力を引き出す、楽しくて「お気楽」なASIC開発の未来を始めましょう!

参考文献・リンク